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最終更新日:2017/ 3/13(月) 08:59:48

対外認識論

目次

  1. 概要
  2. これまでの研究成果
  3. 関連データ
  4. 現在の進捗状況

概要

このテーマは、「日本における国際聯盟論の研究」を、修士論文のテーマに択んだところから始ります。1918年から33年までの日本で展開された、国際聯盟をめぐる議論を分析するうち、私は「日本人の対外認識」について、興味を抱くやうになりました。

博士課程に進みんだあとは国際聯盟に限定せず、また時期も拡大して、20世紀前半の日本人の対外観全般につき、いろいろと調べてゐましたが、具体的には、以下の2つのテーマについて研究するやうになりました。

米田實に関する研究

米田實(まいだ・みのる)は、明治末期から昭和戦前期にかけて活躍した新聞人・国際法学者・外交史学者です。最初は、彼の言説について簡単に検討したのち、他の人物に対象を移すつもりでしたが、気がつけば10年以上も、米田について調べ続けてゐることになります。

とにかく米田は、執筆した論説や記事の量が尋常ではありません。通算すれば、署名記事や論文だけで、1100篇を上廻ります(私も、いまだ総てに目を通し切れてゐません)。さらに未発見の論文も、数多く残されてゐると予想されます。

2004年から大学の専任職に就いたこと、またもうひとつの主たる研究テーマである「国家間賠償史」の方に時間を取られてゐたこともあつて、ここ数年は目立つた業績を出せてゐませんが、そろそろ本腰を入れて、彼に関する研究も進めてゆきたいと考へてゐます。

20世紀前半の外報メディア(新聞・雑誌)に関する研究

海外の情報が日本に本格的に流れ込み始めたのは19世紀後半のことですが、20世紀に入ると、その規模はさらに拡大しました。当時の人々は大量の情報を整理し、国内に普及伝達するための媒体(メディア)として、新聞や雑誌を活用しましたが、そこにおける報道のありやうが、日本人の対外認識に大きな影響を与へたことは言ふまでもありません。上記の米田實が『東京朝日新聞』における最初の外報部長だつたこともあり、私はこのテーマにも興味を持つやうになりました。

最初に研究の対象として取上げたのは、わが国初の外交専門雑誌である『外交時報』(1898年2月創刊)です。総目次と執筆者索引の編纂と並行して、同誌の実像の解明に取組み、論文にまとめることができました。今後は同誌を舞台に、どのやうな議論が展開されたのか、といつた点についても、研究を進めてゆきたいと考へてゐます。

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これまでの研究成果

「詳細データあり」マークのついた業績に関しては、詳しい情報が別に用意されてゐます(タイトルをクリックしてください)。

(1) 編著書(論文集)

  1. 近代日本の対外認識I』(萩原稔 大東文化大学法学部准教授との共編)彩流社、2015年(ISBN9784779121241)。「詳細データあり」マーク
    担当:総 論「「転換期の国際社会」を知識人たちはどう捉えたのか」1―26頁(26頁)(萩原稔 大東文化大学法学部准教授との共著)。「詳細データあり」マーク
       第1章「有賀長雄の対外認識:ある学者官僚の栄光と蹉跌」27―73頁(47頁)。「詳細データあり」マーク

(2) 研究論文(単行本に収録されたもの)

  1. 米田實の対米認識」(杉山肇 東北公益文科大学教授との共著)「詳細データあり」マーク
    長谷川雄一編著『大正期日本のアメリカ認識』慶應義塾大学出版会、2001年、175―215頁(41頁)。
  2. 20世紀前半の日本の外交論壇と『外交時報』※下記(2)の2,3,4,5,7,8を補訂合綴したものです。「詳細データあり」マーク
    伊藤信哉『近代日本の外交論壇と外交史学:戦前期の『外交時報』と外交史教育』日本経済評論社、2011年、1―173頁(173頁)。
  3. 1920年代『外交時報』にみる日本知識人の対外認識:半沢玉城と末広重雄を中心に「詳細データあり」マーク
    武田知己・萩原稔編『大正・昭和期の日本政治と国際秩序:転換期における「未発の可能性」をめぐって』思文閣出版、2014年、82―112頁(31頁)。

(3) 研究論文(学術誌に収録されたもの)

  1. 国際問題評論家の先駆・米田實:その経歴・人物・言説」『政治経済史学』(政治経済史学会)第393号、1999年5月、1―33頁(33頁)。「詳細データあり」マーク
  2. 20世紀前半の日本の外交論壇と『外交時報』(1)」『松山大学論集』(松山大学)第20巻1号、2008年4月、1―23頁(23頁)。「詳細データあり」マーク
  3. 20世紀前半の日本の外交論壇と『外交時報』(2)」『松山大学論集』(松山大学)第20巻3号、2008年8月、1―19頁(19頁)。「詳細データあり」マーク
  4. 20世紀前半の日本の外交論壇と『外交時報』(3)」『松山大学論集』(松山大学)第20巻4号、2008年10月、1―25頁(25頁)。「詳細データあり」マーク
  5. 20世紀前半の日本の外交論壇と『外交時報』(4)」『松山大学論集』(松山大学)第20巻5号、2008年12月、1―31頁(31頁)。「詳細データあり」マーク
  6. 米田實の対外認識:日米関係を中心として」『松山大学論集』(松山大学)第20巻6号、2009年2月、27―61頁(35頁)。「詳細データあり」マーク
  7. 20世紀前半の日本の外交論壇と『外交時報』(5)」『松山大学論集』(松山大学)第21巻1号、2009年4月、1―28頁(28頁)。「詳細データあり」マーク
  8. 20世紀前半の日本の外交論壇と『外交時報』(6)」『松山大学論集』(松山大学)第21巻2号、2008年8月、1―34頁(34頁)。「詳細データあり」マーク
  9. 1935―41年における日本知識人の国際認識:米田実と半沢玉城」『松山大学論集』(松山大学)第26巻1号、2014年4月、1―47頁(47頁)。「詳細データあり」マーク
  10. 外交論壇の新潮流:半沢玉城による『外交時報』改革」『歴史評論』(歴史科学協議会)第789号、2016年1月、20―33頁(14頁)。「詳細データあり」マーク

(4) 研究論文(未公刊)

  1. 修士論文「日本における国際連盟論の研究」1994年3月提出(早稲田大学大学院政治学研究科)。

(5) 資 料

  1. 米田實年譜・著作目録」『松山大学論集』第20巻5号、2008年12月、33―99頁(67頁)。「詳細データあり」マーク

(6) 辞典項目

  1. 伊藤隆・季武嘉也編『近現代日本人物史料情報辞典』吉川弘文館、2004年。
    執筆項目:米田實(1878―1948)

(7) 口頭発表

  1. 日系新聞研究会 第139回研究会(2000年3月11日 東京経済大学)報告
    題目「米田實:日米両国で活躍したジャーナリスト」「詳細データあり」マーク
  2. 日本国際文化学会 第1回全国大会(2002年7月6―7日 龍谷大学)分科会報告
    題目「1920~30年代における日本の「国際評論」:米田實の言説を中心として」「詳細データあり」マーク
  3. 対外観研究会 11月研究会(2005年11月26日 大東文化大学)報告
    題目「20世紀前半の外交論壇と『外交時報』」「詳細データあり」マーク
  4. 東アジア国際政治史研究会(2008年7月5日 中央大学)報告
    題目「「人」からみた『外交時報』」「詳細データあり」マーク
  5. 日本政治学会 2009年度研究大会(2009年10月10―12日 日本大学法学部)分科会報告
    題目「昭和10年代における米田實の国際認識」「詳細データあり」マーク
  6. 近代日本における反欧米論の系譜研究会 第5回研究会(2011年11月5日 上智大学)報告
    題目「外形的特徴からみた戦前期の『外交時報』について」「詳細データあり」マーク
  7. 日本国際文化学会 第11回全国大会(2012年7月7―8日 国際文化会館/青山学院大学)共通論題報告
    題目「1920 年代『外交時報』にみる日本の国際情勢認識」「詳細データあり」マーク
  8. 「大正・昭和期の日本政治の課題」研究会(2012年8月10日 大東文化大学)報告
    題目「1920年代『外交時報』にみる日本知識人の対外認識:半沢玉城と末広重雄を中心として」「詳細データあり」マーク
  9. 日本政治学会 2013年度研究大会(2013年9月15―16日 北海学園大学)分科会報告
    題目「世紀転換期における有賀長雄の対外認識」「詳細データあり」マーク
  10. 近代日本政治外交史研究会 第12回研究会(2013年12月21日 大東文化大学)報告
    題目「1920年代の日本知識人の国際認識:半沢玉城と末広重雄」「詳細データあり」マーク
  11. 日本国際文化学会 第13回全国大会(2014年7月5―6日 山口県立大学)共通論題報告
    題目「有賀長雄の対外認識:日露戦争から第1次世界大戦まで」「詳細データあり」マーク
  12. 日本国際文化学会 第15回全国大会(2016年7月16―17日 早稲田大学)共通論題報告
    題目「国際問題評論家の対外認識:稲原勝治と米田実」「詳細データあり」マーク

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関連データ

関連データはデータベースのページに掲出してあります。

現在の進捗状況

このテーマに関する現況は進捗状況のページに掲出してあります。

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